5月23日(月)
前日、野辺山ウルトラマラソンをリタイアして、スタート地点に戻ったのは16時。
テツさんのゴールを待とうかとも思いましたが、体調が厳しく辛いので帰途に着きました。
しかし、中央道も関越道も渋滞が酷いようなので、一眠りしてから帰ろうと、小淵沢の道の駅に向かう。
疲れていたようで、何度か目を覚ましながらも22時まで眠ってしまいました。
寝たら少し回復したようで、体調の悪さはなくなっていてあとは脚の疲労だけ。
少し元気になると余計な事を考えます。
八ヶ岳の雪が少なかったから、山の準備はしてきてないけど登れそうだな、とか
リタイア地点からゴールまで走ってみようかな、とか
このまま帰るのは止めにして、明け方まで様子を見て、脚の状態で帰るか遊ぶか決める事にしました。

4時に起きて近くのコンビニへ行くと、甲斐駒ヶ岳が・・・・。
脚はだるいけど特に酷い筋肉痛は無いので大丈夫そう、
この時点で「今日は山」って思っていました。

一番短時間で八ヶ岳に登れるルートと思い、野辺山に戻り、杣添尾根の登山口へ。
登山者用の駐車場に車を置き、登山届けを提出して出発。
歩き始めは6時55分でした。
横岳往復で5~6時間の予定。
雪が見えなくても、樹林帯で結構残雪があったりする事もあるので、
その時は無理せず引き返すつもりでした。
天候は問題無さそうですが、何しろ軽装、
普段着普段靴、ジョギング用の小さなバックパックにおにぎり2個とドリンク少々です。

駐車場前の道を、南に少し坂を下った所が登山道入口。標高1,755M。
富士見岩というのは、野辺山ウルトラマラソンの最高地点付近のようです。
そういえば最高地点付近からは富士山が見えます。

途中で道が分かれ、富士見岩には行きません。

駐車場から30分弱で林道に出ます。
昨日走ったコースです。
最高地点の少し手前です。

これから登る横岳。

17.7km地点のエイドが設置された場所です。
仮設トイレが残されていました。

林道からの登山口。

少し登って沢を渡ると尾根に取り掛かります。
26年前にこの尾根を登っているのですが、ここまでの所、全く記憶にありません。

風の力は凄いですね。
1時間ごとに休憩するつもりでいました。
歩き始めて暫くは辛くて、早く1時間経たないかなと思っていましたが、
1時間経つ頃には調子が出て来て、逆に止まりたくなくなり、そのまま登り続けました。

標高2,400M付近で初めての雪。

その少し先で赤岳が見えました。
ここまではずっと樹林帯で、眺望は皆無でした。

少しずつ雪が増えますが、もう少しで森林限界、
樹林帯を抜ければ雪は無いだろうから、多分このまま大丈夫。

立ち枯れの木が増えてきました。

普段着普段靴。

地形図の登山道とは違い、尾根を外れて小さな沢の頭を幾つかトラバース。
つかまる所は無いし、何もない雪の斜面がずっと下まで続きとても怖い。
雪が緩いから良いけど、大きな沢が現れたらそこで終わりだなと思いながら慎重に進みます。

なんとか樹林帯を抜けました。

稜線は直ぐそこ。
ここは記憶が有ります。

ここの標高は約2,750M。
赤岳とは約150Mの差。
横岳って結構高いんですね、2,700M位かと思っていました。

野辺山方面

中央少し右に富士山が写っているのですが、分かりますか?
飛んでいる虫が写っていて、その直ぐ上です。

しつこく赤岳。
この景色が見たかったのです。
27年前からの3年間諏訪に住んでいて、
その頃数え切れない程八ヶ岳に登りました。
小淵沢駅から松本駅まで山伝いに、4日掛けて歩いた事もあります。
そういえば4日とも雨でした。(笑)
帰った翌日(5日目)晴れたので、赤岳だけもう一度登りに行って、山小屋の人に笑われたり・・・。
もう一度登りたいとずっと思っていたけどなかなか来られずにいたのですが、
今回思い掛けず登る事が出来、念願が叶いました。
ウルトラマラソンをリタイアしたのと、この時期にしては極端に少ない残雪のお陰です。

横岳の一つの峰、三叉峰で稜線に出ます。

硫黄岳方面
直ぐ隣の峰が横岳の最高峰です。

赤岳から中岳と阿弥陀岳への稜線。
前回杣添尾根を登った時は、阿弥陀岳から御小屋尾根を美濃戸口へ下りました。
御小屋尾根は諏訪大社上社の御柱を切り出す山です。

まだ10時だし・・・・赤岳まで行きたい・・・。

そんな事を考えながら、三叉峰の頂上で休憩しながら景色を眺めていました。
これは富士見パノラマリゾート。
富士見パノラマスキー場と言っていたこのスキー場へもよく行きました。

諏訪方面
写真では分かりにくいですが、諏訪湖、北アルプス、中央アルプスが見えていました。

野辺山、川上村、馬越峠方面。
それにしてもレタス畑だらけです。

茅野の市街地
仕事さえあれば、今からでもまた住みたいくらいです・・・。

胸がスースーするような高度感。

行者小屋
文三郎尾根や地蔵尾根に登る時に通る小屋です。

赤岳鉱泉
美濃戸口から硫黄岳に登る時に通ります。

赤岳頂上山荘
赤岳から地蔵尾根に向かう途中にある、赤岳天望荘に一番よく寄りました。
八ヶ岳の小屋の経営者は茅野の人が多いのですが、小屋番の人が私が働いていた店まで訪ねて来てくれたり、下界でも少し交流がありました。
北八ヶ岳の小屋の息子さんが同年代で、やはり何度か店まで、彼女を連れて来てくれたりしたけど、
あの人は今どうしているのだろう、小屋を継いだのかな?
あの小屋もそのうち行ってみたいです。

横岳山頂
当初の予定はあそこまでの往復。
景色を見ながら30分程考えていましたが、赤岳まで往復する事に・・・・。
その2へ続きます。


テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用
- 2016/05/26(木) 18:22:37|
- 山歩き
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namazuさんへ
改めまして、お疲れ様でした。野辺山高原ウルトラマラソンの大会としての大きさ、大変さに驚いていますが、そこに参加されたnamazuさんの行動力をまた素晴らしいと思いました。ご報告に心から感謝します。
と、過酷な経験をされたにも関わらず、車中で寝て体力回復? 翌日山歩き? この人の体力、どうなっているんだろう、と正直思いました(笑)
八ヶ岳は30年程前に縦走しすっかり忘れていましたが、やはり山も良いですね。namazuさんには知り尽くしたコースだったのですね。私はもう登れません。
小淵沢駅から松本駅まで山伝いに歩いたというのも本当ですか!その頃にもブログがあれば、見たかったです。
- 2016/05/27(金) 11:21:09 |
- URL |
- ブルー #-
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ブルーさんへ
こんにちは、ありがとうございます。
予定よりも走った距離が短かったので、体力が残っていたみたいです。
完走していたら絶対に無理でした。
もう登れないなんて言わずに、ブルーさんも行ってみてください。
山は全然変わっていなくて良かったですよ。
松本まで歩いたのは6月でしたが、
毎日雨というだけでなく、初日は雪でした。
早めの夏休みに雪に降られたのでよく覚えています。
明日は蒸し暑く成りそうですが、大会頑張ってください。
- 2016/05/27(金) 17:22:47 |
- URL |
- namazu #viEnBZx2
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namazuさん
こんばんは。
雨の中でも雪の中でも、登り続けたご経験!今もすごいですけど、以前からも考えられないような事をたくさんなさってるのですね。
ひょっとして、柴又100キロもエンリーされているのですか?
今日の大会を覚えてくださり、ありがとうございます。
お陰様で、楽しく納得のいく結果を出せました。
運営の方々もとても暖かみがあり、良い大会でした。
- 2016/05/28(土) 21:56:28 |
- URL |
- ブルー #-
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ブルーさんへ
こんばんは
柴又100K、2週間しか空いていないのは無理だったかなと、少し後悔しています。
大会で納得のいく結果という事は、自己ベスト更新ですか?
良かったですね、お疲れ様でした。
- 2016/05/28(土) 22:45:36 |
- URL |
- namazu #viEnBZx2
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