その1からの続きです。

五合目から3時間7分掛かって、吉田口山頂に着いたのは9:07。

最高地点の剣ヶ峰は、吉田口山頂からは火口を挟んでちょうど反対側になります。
久し振りだし高山病の気配もないので行ってみる事にします。

剣ヶ峰まで行ったり、お鉢巡りをする人は少ないようで、
吉田口と富士宮口の山頂間を歩く人もあまりいません。

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昭和30年代までは噴気があって、雪が溶けるくらい地熱も高かったらしいです。
吉田口から登ったのに、なぜか富士宮口山頂で休憩、9:32着。

下界が遠くまで見えたのはこの時だけ。
はっきり見えませんが、伊豆半島から静岡方面の海岸線です。
手前に見える市街地は富士市でしょうか。

かさばって仕方ないです・・・。
この日の休憩は、ここと剣ヶ峰で10分くらい休んだだけでした。
午後になって雲が上がってくる前に下りたくて先を急ぎました。
登山道も山頂も普通にスマホが使えます。
富士山頂のアメダスの気温を調べると4℃でした。
昨日よりは暖かいようですが、場所によっては風が強くかなりの寒さです。
ここでダウンジャケットを着込みます。
さすがにやり過ぎかと思いましたが、周りを見るとみんな同じような格好でした。

荷揚げのブルドーザー。

ブルだけでなく工事用の重機も上がってきています。
富士山は不思議な場所でもあります。
良い悪いは別にしてこれが富士山です。

剣ヶ峰への最後の登り。
富士宮口山頂と剣ヶ峰の間は少し人が増えます。


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日本最高峰富士山剣ヶ峰の標柱と三角点。
皆さん順番待ちをして記念撮影しています。
ここへの到着は9:54。

火口底には残雪(万年雪?)が。
地図によると火口の標高は3,537M、剣ヶ峰との高低差は240M。


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新田次郎の「芙蓉の人」を原作にしたドラマを今やっていますね。
今は無人測候所のはずですが、この日は大勢でなにか作業をしていました。

お鉢巡り再開、あと半周です。
ここからまたほとんど人が居なくなります。

山梨側は風が強く、激しく雲が吹き付けてきます。

馴染みのあるこちら方面の景色が本当は見たかったのに、
スバルラインが少し見えただけ。

剣ヶ峰の先は火口内を通りますが。以前は外回りのルートがあったはず。
足元があまり良くなかった覚えがあります。廃止になったのでしょうか?

吉田口山頂に戻りました。
10:30ですから、休憩を含めて1周1時間23分でした。

下山道へ入ります。
少し雲がもこもこしてきたようです。
対流が活発になってきたという事ですから、ぐずぐずしていると霧に巻かれるかもしれません。

吉田口下山道はブルドーザー道と共用です。
昭和55年の落石事故以前は、吉田大沢に砂走りという駆け下りるような下山道があったそうです。

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須走口下山道との分岐が八合目にあります。
ここで大勢休憩していました。11:09。

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富士山は下りもかなり辛いです。
滑りやすい急斜面のつづら折りが、うんざりしてもまだまだ延々と続きます。
膝を痛めないように慎重に下りました。

七合目手前でとうとう霧が出てきました。
人影よりも足音が先に聞こえてきます。
この時間から登って途中の小屋に泊まる人が多いみたいです。
六合目から五合目の間は、これから登る人達の列とすれ違い続けます。
全員山小屋に泊まれるのか心配になるような人数です。
この時期でこれですから、最盛期はどんな様子だったのでしょう。

五合目に着いたのは、人の声で気付きました。
気付いてから見えてきました。
到着は12:59、下りは2時間29分。登りの3時間とあまり変わりません。
若かりし頃、登り2時間半、下り1時間でした。
当然ですが若い頃とは違います。
特に膝を気にしながらの下りは大幅に遅くなります。
霧で何も見えないので、車に戻って即出発。

道の駅富士吉田です。

富士山レーダードーム館が隣にあります。
剣ヶ峰の測候所にあったレーダードームがここに移設されています。
頂上にこれがあるのが見えたんですよね。懐かしい。
ところで、移設にあたり静岡側から異議は出なかったのでしょうかね。
静岡の物がここにあるような違和感を少し感じます。

開店は最近のようですがモンベルがあります。
覗いてみようかと思いましたが、外から見る限り人影が無く、
何も買わない冷やかしは躊躇われたので止めときました。

1年半程住んでいた懐かしの山中湖を通り、御殿場から東名高速で帰りました。
日本一の山なのに、ちゃんと準備をして条件が良ければ誰でも登れてしまう富士山。
小屋がたくさんあって、ブルで荷揚げして、高山なのに大量消費のシステムがある富士山。
ここでしか見られない展望を見たくて、もう一度だけと登った富士山。
お目当ての展望が見られなかったから、もう一度かな・・・・。


テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用
- 2014/09/06(土) 18:19:55|
- 山歩き
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